解決すべき課題
2023年3月に開始した三井住友銀行のオールインワン型モバイル口座「Olive」は、紙の通帳に深く愛着を持つ顧客 — 日本特有の銀行習慣 — の心を掴む必要があった。
アイデア
紙の通帳を、通帳を愛する献身的な「通帳の人」として擬人化し、親族たちの声とアプリの利便性が彼をOliveへと説得する。
仕組み
お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏が演じる通帳の人が、毎朝欠かさず通帳を記帳する一方、家族一人ひとりがOliveの開設を勧め、切り替えへの不安を優しく笑い飛ばすウェブフィルム。2025年1月から60秒・30秒・15秒の複数エピソードがウェブとSNSで展開された。
成果
Oliveは2025年10月までに650万口座を突破。本シリーズは第65回ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSのフィルムB(オンラインフィルム)部門でグランプリ(総務大臣賞)を、第62回ギャラクシー賞のCM部門で大賞を受賞し、SNSでも広く拡散した。
背景
日本の銀行は長年、顧客を紙の通帳からスマートフォン口座へ移行させる取り組みを続けてきたが、通帳は情緒的な制度である。2023年3月に開始した三井住友銀行のモバイルバンキングサービスOliveは、通帳に愛着を持つ顧客が何かを失うと感じることなく切り替えられることを目指した。
ウェブフィルムシリーズ「通帳の人」は、毎朝欠かさず通帳を記帳し、通帳をこよなく愛する男をコメディアンの津田篤宏が演じ、親族が一人また一人と、Oliveが通帳の役割をすべて果たし、それ以上でもあると説得する。ユーモアは、通帳の重要性を真剣に受け止めつつ、アプリの利便性を優しく示すところから生まれた。
フィルムは2025年1月から60秒・30秒・15秒のバージョンで展開され、SNSや報道で急速に広まった。Oliveは650万口座を突破し、本シリーズは第65回ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSのフィルムB(オンラインフィルム)部門でグランプリを、第62回ギャラクシー賞のCM部門で大賞を受賞した。
響く理由
機能的な訴求だけでなく、通帳への愛着という情緒的な障壁に働きかけたことで、切り替えが損失ではなく利得と感じられた。
一人の印象的なキャラクターが、多くの短く反復可能なエピソードを通じて金融商品に人間的な顔を与えた。
ユーモアが、生涯続いてきた銀行の習慣を手放すよう求められる顧客の警戒心を和らげた。
学べること
人々を情緒的な習慣から移行させるには、その習慣と論争するのではなく、画面に映し、ともに笑い、新しいものを対比によって勝たせることだ。
その後
このキャラクターはOliveの繰り返し登場する顔となり、三井住友銀行は、紙の通帳からスマートフォン口座への切り替えに対する顧客の不安を和らげたと本キャンペーンの成果を挙げた。本シリーズは2025年の日本で最も受賞歴の多いウェブCM作品の一つとなり、ACCグランプリとギャラクシー賞大賞の両方を受賞し、その後も新エピソードで展開が続いた。
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出典
- ダイアン・津田さん出演で話題 Olive WEB-CM「通帳の人」が「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」にて最高賞〈総務大臣賞/ACCグランプリ〉を受賞! Moneyzone (SMBC press release) · moneyzone.jp ·
- 「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」にて最高賞〈総務大臣賞/ACCグランプリ〉を受賞! Tohokushinsha (東北新社) · tfc.co.jp ·
- ダイアン・津田さん出演で話題 Olive WEB-CM「通帳の人」が第62回ギャラクシー賞 CM部門にて大賞を受賞! Ibaraki Shimbun (SMBC press release) · ibarakinews.jp ·