解決すべき課題
プラスチックが海洋と同じくらい私たちの身体も汚染しているという新たな科学的知見を、視聴者に読ませるだけでなく感じさせること——そして予防的な訴えを後押しすること:身を守り、プラスチックにノーと言おう。
アイデア
DOOHの視覚的トリック:顕微鏡下で浮かぶ「血球」が、赤いプラスチックのボトルキャップへと解像され、「Plastic Also Flows Through Our Veins(プラスチックは私たちの血管も流れている)」という見出しを掲げる。
仕組み
MediatransportsとJCDecauxを通じて、パリの一部のメトロおよびRER駅に設置された超高精細LCDウォールスクリーンとデジタルビルボード、さらに印刷物と静止ビルボード。DOOHはアニメーション化され、細胞に焦点が合う仕掛け。Facebook、Twitter、Instagramでも展開。
成果
2022年4月8日の世界保健デーに合わせて、パリの交通機関のスクリーンと屋外サイトで展開。資料にはキャンペーンの指標はない。本キャンペーンが増幅して伝える研究では、粒子が体内を移動し、臓器に留まる可能性があることが判明した。
背景
プラスチックごみが地球だけでなく私たちの血液も汚染しているという発見が、「Plastic Blood」の核心である。これは、海洋保全慈善団体Surfrider Foundation Europeのために代理店Babelが世界保健デーに合わせて打ち出した、劇的な欧州の印刷・デジタルキャンペーンだ。人体の血液中に微小なプラスチック粒子が初めて見つかったことを明らかにした新たな研究に応えたものである。
Environment Internationalに掲載されたこの研究は、肉眼では見えない断片であるマイクロプラスチックとナノプラスチックが体内を移動し、臓器に留まる可能性があることを示している。長期的な健康への影響は不明だが、プラスチックは内分泌かく乱物質を含む有毒な化学物質を運び、放出する。キャンペーンのデジタル展開は視覚的トリックである。顕微鏡下で浮かんでいるように見える血球に焦点が合うと、赤いプラスチックのボトルキャップが現れ、「Plastic Also Flows Through Our Veins」という見出しが添えられる。
2022年4月8日から、この作品はMediatransportsとJCDecauxを通じてパリの一部のメトロおよびRER駅やその他の屋外の場所にある超高精細LCDウォールスクリーンとデジタルビルボードで展開され、Facebook、Twitter、Instagramでも展開された(投稿された)。「私たちはこれをインパクトのある方法で伝え、見る人にニュースを感じてもらいたかった」とBabelのクリエイティブディレクター、Jean-Laurent Pyは説明した。SurfriderのGaëlle Hautは、影響が不明である以上、「予防原則を適用し、プラスチックへの曝露を制限することが不可欠だ」と付け加えた。
なぜ響くのか
初めての科学的発見が、世界保健デーに向けたキャンペーンに硬いニュースのフックを与えた。
マイクロプラスチックは目に見えない。顕微鏡風の露見が、見えないものを一目で読み取れるものにする。
交通機関のスクリーンでのDOOHは、細胞がキャップへと解像されるアニメーションを、通勤客が否応なく見る状況で展開できる。
海洋慈善団体は、自らの課題を環境から個人の健康へと捉え直す必要があった。
ニュースが研究であるときは、それを演出しよう。通勤客が自ら発見する光学的な錯視(光学イリュージョン)は、学術誌の引用を突きつけるよりも強く響く。
その後
キャンペーンは2022年4月8日にパリの交通網とソーシャルチャネルで展開された。資料にはフォローアップの指標は記録されていない。
出典をたどる
出典
- Plastic Blood Campaign Exposes Microplastics Found in Human Blood for the First Time LBBOnline · lbbonline.com ·